今回は1971〜80年頃の時代のお話を。
テレビ・アニメのキャラクター人気が一段落し、その後継とも言うべきこの時代の
象徴的な商品の一つに「ファンシー商品」があります。
それまでの「正義の味方」的なヒーローから、
人気キャラクターの定義は可愛らしいファンシーなスターまでにも拡大されたとも言ってもよく、
1972年にソニー・クリエイティブがファンシー・ビジネスを開始し、
73年にはご存知サンリオが登場。74年には「ハローキティ」、「パティ&ジミー」の発表で、
本格的な和製ファンシー・キャラクターの誕生しました。
それまでのテレビ・アニメやコミック雑誌のヒーローではない、新しい形のキャラクターの誕生。
この頃に様々に登場したファンシー(カワイイ)の発想は、
今日の日本のサブカルチャーの象徴の根源とも言っても過言ではなく、
当初、アメリカの匂いがした「ファンシー商品」は日本的にアレンジされながら、
やがて日本のキャラクター・ビジネス市場の一分野を担ってゆくこととなります。
次回は日本のキャラクター・ビジネス史_その4として、
1981年〜90年くらいの時代のお話をしたいと思います。
乞うご期待下さい。
---------------------------------------------------------
ご意見・ご感想はお気軽にご連絡ください。
それでは又次回お会いしましょう。
制作実績1000社のロゴマーク・キャラクター制作サイト:LOGODES
http://www.logodes.com
興味深く読ませて頂きました。
ファンシー=可愛いという定義も難しいですが、サンリオのヒットの裏には、世界のセレブが熱狂したと言う事実が有ると思います。
中学生時代、とは言え、30年もまえになりますが、『グレムリン』時代の、フィービー・ケイツは、今をグンとさかのぼった時点で既に「キティーちゃん好き、ラブ」を宣言していました。以来、ハリウッドの有名アクトレス達も声高にサンリオ(キティーちゃんなど)に熱狂のあらすじが有ります。
サンリオブレイクの理由の一つの「セレブの熱狂」。
違った側面からのご指摘非常に興味深いです。
やはりサンリオキャラの中でも、キティーちゃんの人気が際立っているのでしょうか。これからもあらゆる切り口からの分析を行っていきますので、乞うご愛読頂ければ幸いです。